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小田急・江ノ電浪漫紀行 ➁

片瀬江ノ島駅を出て、江ノ島海岸に向かいます。小田急片瀬江ノ島駅は竜宮城を模した建物でいかにも海岸の駅にふさわしくここで記念撮影をしている人を見かけます。

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波打ち際近くまでやってきました。
ここはぼくの「愛は時を越えて」新風舎文庫に収録された短編小説「けだるい夏の日」で幸一と涼子が江ノ電江ノ島駅で出会い、二人は江ノ島に向かい、海の波打ち際に立って二人が石を海に向かって投げた場所です。


幸一は”涼子さんてかわいいなあと思った・・・・そして「見てて」と涼子に身体を少し曲げて右手で思い切って波に向かって投げた。小石はポンポンと弾みながら遠くに飛んでいった。
面白~い
涼子も小石を拾って右手で思い切って投げた。その姿を気づかれないように幸一はひそかに写真を撮った。二人は顔を合わせて笑った・・・・・・・・}{けだるい夏の日}より

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江ノ島を望む、幸一と涼子が登った展望台が遠くに望めます。

右側はヨットハーバーと二人が老人に声をかけたつり場が見えます。

防波堤には、釣り糸をたれて海釣りを楽しんでいる一人の老人がいた。涼子は側に行って老人にたずねた。
「おじさん、釣れますか?」
老人は、
「今朝からまだ一匹しか釣れていないよ」
そう言ってボックスを開けて魚を見せてくれた}{けだるい夏の日より}


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江ノ島弁天宮につながる参道を登ってゆくことにしました。お土産品店に混じって磯の香りが漂ってきます。日曜日なので狭い参道が人で込み合っていました。ここで江ノ島にきたので記念に絵葉書454円を買いました。

幸一と涼子が歩いているうちに、右の店を見つけます。

{しばらく二人は休んで、もと来た道を戻り、海産物やみやげ店の並ぶ細い江ノ島参道NO道を登った。潮の香を含んだサザエを焼いている香りが漂ってくる。
「おいしそうな匂い」
「食べる」
幸一は涼子の望みを叶えて上げたい、そう思って店の中の奥の椅子に腰掛けた}・・・
{けだるい夏の日より}

左のエスカー乗り場が見えてきました。750円で上まで登れて植物園、江ノ島展望塔込みの料金ですが、時間はないのでここから引き返すことにしました。

{店を出て、江ノ島神社に通じる赤い鳥居を左に上ると、江ノ島エスカーが見えてきた。
「以前はここから長い階段で頂上近くまで歩いて二十分近くかかったんだけど、今はこの江ノ島エスカーで楽に五分くらいで行けるようになったんだ」
「ずいぶん、便利になったのねえ」} {けだるい夏の日より}

再びもと来た参道の坂道を降りて湘南方面を橋から見ると遠くに富士が見えるではありませんjか。17500円のデジカメで果たして写るかと思って液晶画面で見るのですが好天で陽の光がきつく真っ暗で見えず、ブラインドタッチで撮りましたが、富士山を撮ることができてラッキーです。
橋の上から江ノ島方面を見ると自動車が連なっていて、右側はマンション群です。

{弁天橋を渡ると喧騒な音と排気ガスの匂いがけだるさをさらに増して自動車が行き来していて、江ノ島の静けさがうそのようだった。}{けだるい夏の日より}

5分ほど歩き江ノ電江ノ島駅の前に来ました。今も昔もほとんど変わっていません。電車も昔は2両でしたが今は4両でこれが限度です。
うれしかったのは来た電車がいきなり300系です。300系は無骨な感じでお世辞にもいいとはいえませんが、昭和の軌跡をたどっていける電車です。最近江ノ電は近代化が進む中に、往年の300系がいまだに活躍しているのはうれしい限りで、思わずぞくぞくしてしまいました。
走り出すとあの懐かしいタタタン・タタタンという単調なリズムの繰り返しですが、なんとも言えず、もう聞くことのできない走行音がします。
残念ながら改装されてあのつりかけ式のモーター音は聞くことはできませんでした。
江ノ電はVVVF、マスコンレバー一体化の近代的電車もありますが、いちばん江ノ電の沿線に合いそうなのは300系と思うのですが、どう思われますか。

幸一が涼子とであった駅が江ノ島駅です。

{ぼくは高校生、それも七年前に戻ったと思った。幸一は車内を歩き、二両目の車内に移った。前に進むとそこに、セーラー服を着てテニスのラケットを持った涼子が座席に座って
気持ちよさそうに眠っていたのを発見した。
幸一は思わず近づいて
「涼子さん」
と声をかけた。
「あっ、幸一さん、ここってどこ」
涼子は目を覚まし、ふと、うしろを振り返った。
「江ノ島ね、幸一さんとは学校も違うし、久しぶりだし、どう江ノ島に行ってみない?」
「うん、降りようか」二人は電車を降りた} {けだるい夏の日より}

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